最終日・七日目 追加 立山三山

最終日は帰るだけ。

朝遅く起きて、今までの旅を反芻しつつ温泉へ至り、いろんな乗り物を乗り継いで帰宅する。
それだけの日程のハズだった。

7日目、早朝2時。
最後の夜に星を見るため1時間ほど外にいた。

寒いがキレイな星たちが見られた。

同じく星を見るためかもしれないが、表に出てきている人は多い。
LEDのライトの光量を落とすことなく、あちこち照らす人にイラつきながらも、ぼんやりと星を見ていた。

3時になったし、流星も10個見たし。
もう夜空にも悔いは残らないかな、と感じて二度寝と洒落込む。


……
洒落込もうと思ったのだが、なんか寝れない。

なんとなく、ヒマ潰し程度に山岳行程マップなど見ていたら、見つけてしまった。

(あれ、立山登れるんじゃね?)

今いるテン場から立山三山を縦走して室堂に戻るまで、5時間45分と書かれている。
5:00に出て6時間なら11時だ。
なんか、できない話ではなくなってきた。

立山なんて、次にいつ来れるかわからない。
できることはやっておきたい。
朝遅くまでゆっくりしているのは暇だ。

…そんなことを考えていたから決めてしまった。

予定に入れてはいなかったが、立山を縦走しよう。

縦走と言ってもピークトゥピークは凄く短時間だ。
疲れた体とはいえ、白馬の行程に比べたら屁でもない。
ボクならいける。

準備を始めた。

5:00に出発した。

登る。
登る登る。
130817 立山三山を臨む  130817 室堂を見下ろす


朝飯がチキンラーメンじゃなかったのがいけなかったか?
調子が悪い。
山に来てこちら、朝はチキンラーメン。
今日は在庫がなくなってアルファ米だが、どちらかというと、米の方が力が出る気がするのに調子が出ない。

いや、どうなんだろうか。
メシは関係ないのか?
そろそろ、ガタが出る時期なのかもしれない。
踏ん張りが利かないタイミングなのかもしれない。

登っては、全身に乳酸が満ちるのを感じる。
動けなくなる手前になっては、立ち止まって深呼吸をする。

富士の折立。
山道から少し外れるのでピークへはバックパックを下ろして登る。
130817 富士の折立



大汝山。
立山最高峰。これもバックパックを下ろして登る系。
130817 大汝山



雄山。
恐らく、立山と言われるのはこの山。
霊山ということで、祈祷してもらった。
この旅、最後の山に来て、旅の成功を祈願する。
微妙な感じだが、記念だからよい。
130817 雄山01
130817 雄山02
130817 雄山03 お神酒頂く  130817 雄山04


ここからは下りに入る。
下ったら室堂。
温泉に入って終わりだ。

ここまで、雄山に至った時間は9:00であり、4時間が経過していた。
行程表には4時間05分と示されており、ギリギリセーフ。
しかし、疲れきっていたゆえ、コーラを飲んで休んでしまい、祈祷もしてもらったことで、下りの出発は40分後。
予定は大きく狂いそうだったが…

下りのみの行程予定1時間40分。
雄山は人気があるらしく、老若男女登っている。
その中をかいくぐりつつ、得意の下り足がうなる。
130817 室堂へ01  130817 室堂へ02



室堂到着10:30。
雄山頂上から50分で到着した。
130817 室堂



やはり、得意分野は持っておくべきだと思った。
どこかで大変な思いをしても、挽回できるというのは非常に心強いものだ。

登る人が多いから、挨拶の数も半端なかったが、見る人見る人にあいさつをして降りてきた。
途中、ボクの日焼け後を見て、興味から会話を持ってくれた人もいるが、基本的には笑顔で「こんにちは!」だ。

そういう登山も終わりを迎える。

室堂に到着。
当たり前だが、登山客ではない観光客がいきなり増える。
ボクはとたんに観光客モードへ移行。
誰かれ問わずあいさつしていたのを、まぁ、普通な感じにシフト(普通に黙る)。

ここからは平民。普通の人。
あいさつされても周りの人が困るだろうから、普通に接する。

目指すは【みくりが池温泉】。
室堂の温泉だ。
旅の最後は温泉が良い。とても良い。
公共交通機関に乗る前に湯船に浸かり、体を洗えるのはとても嬉しいことだ。
硫黄くさくはなるけどね。

湯船は熱く、長くは入れなかったが気持ち良かった。
これで本当の意味で体を清められて、後は帰るだけとなった。

疲れた…とも感じる。
帰るのか…とも感じる。
帰りたい…とも感じる。
無事だったのか…とも感じる。
しんどかったな…とも感じる。
楽しかったな…とも感じる。

終わりか…というのが一番大きな感情であった気がする。


予定外の立山を入れて、本当にお腹いっぱいな旅であったのは否めない。
充分、納得も満足もできる旅だったと、声を大にして言える。

でも(これで終わりか…)という気持ちが湧きおこる。

辛くてしんどい毎日だって、過ぎてしまえば、自分を鍛える金槌のように思える。
鍛えられているとき。
それは人が輝いて見えるシュチュエーションのひとつに思える。

それが終わる。
明日からは日常が待っている。

そう思うと少し寂しさはある。
もう一回やれと言われて、やりたくない気持ちはいっぱいなのに、過ぎた輝いた日々を思い懐かしむ。
日常があるのが、にわかに信じられなかったりもする。

それでも明日は日常に戻る。

その不思議な感覚は、すでに幾度も経験済みだが、慣れるものではない。

一抹の寂しい感覚を残しながら、ボクは山から日常に戻るため、長い長い、帰りの普通列車の旅を開始するのだった。



―巻末―
ロープウェーはやはり怖い。支柱なさすぎ
130817 やっぱロープウェーこえー



一週間ぶりのシャバのメシは、すげーうまかった。
黒部ダムカレーだ。
130817 これがシャバのメシか
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六日目 立山・剱岳

130816 剱岳01

今日は剱岳だ。

雑誌などによれば、最も美しく、最もスタイリッシュな山。
登山をするなら、誰もがいつかは登りたいと思う場所。 …らしい。

ま、確かに、写真で紹介されるルートを見ると難易度は高そうだし、今ここで見る剱岳の容貌は美しい。
やはり、いつかは登らなければならない山だと思う。
人生中、パスできない山なら、機会を得て挑戦するべきで、なんとなく、それが今な気がしたわけだ。

日本アルプスラインから、立山ラインへ9000円かけて移動してきたのは、そんな自分の気持ちに従ったまで。
どうしても登りたかった。


昨日の疑問と調査によると…
最近は晴れが多いが、午後3時くらいからガスることが多いようだ。それが剱の常らしい。
一般ルートなら、往復8時間見れば問題ないということだった。

剱澤小屋は今日も満員らしく、ということはシニアの登山が多いと思われた。
その場合、道(崖?)が狭く、追い抜きが多くなることが予想され、人数が多いパーティは抜かしにくいだろう。
あと、順番待ちも多くなると予想された。
「それなら、遅めに出発したらいいですよ」
テン場の使用料を支払いに行ったついでに、管理者に訊ねたのだが、往復8時間を見ても7:00に出ても15:00に帰って来れる。
シニアの方々は早朝に出る方が多いので、そこまで遅らすと渋滞に巻き込まれないらしいですよ、ということだ。


そこで7:00出発とした。

今日もこのテン場に泊ることになるので、テントに大きな荷物を置いて、水と食料と救急セットの軽装で行く。
こうなると機動力がマジ向上するので、往復8時間ということはないだろう。

起きる時間が2時間も遅くていいという状況だが、全く夜更かしできず、20:30に就寝。
5:00に起床。退屈な時間を剱を見て過ごす。

昨日ガスっていた剱も今は明瞭。
双眼鏡を覗き込むと、登山者が苦戦して登っているのが見える。

「ああ、あれがルートか」

登山ルートを直に見ることで、難易度と行程時間を予測する。
…確かに、難易度は高そうだった。
だが、今日は軽装。
どんなところだって、シニアが越えれる場所ならばボクが越えられないわけがない。
そう思って今日の行程をスタートさせた。


雪渓を渡ったり、ガレ場を登ったりと、最初はなだらかで普通の山の様相。

だが鎖場はすぐに始まる。
(鎖を使うほどではないな…)
鎖場だからって必ず鎖を使うという道理はない。
むしろ、ボクにとっては鎖を使う方が危ないという判断も多い。

ひとつひとつ判断をして登っていく。

普通の山、【一服剱】で文字通り一服。
今日最初に出会った行程中の登山者と会話をした後、道を譲られて先に進む。
130816 剱岳02


勾配が急になる。
『ウォーク』という動作が『クライミング』に変わる。
45度か、それ以上の崖が中心になってくる。
鎖場の出現も頻度が上がる。

ボクは他の登山者を緩やかにパスしながら登っていく。

【前剱】で本日最初の休憩を取った。
前剱はルートから少しだけ外れていて、意識的にでないと来れない。
本ルートは人が多いが、前剱は誰もいなかった。
ほぼ快晴。
ずっといたいほど心地よかった。

130816 前剱より臨む


剱への道中は厳しさを増していく。
両手両足を使ったクライミングが多くなってくる。
さすがに鎖を使ったほうが安全な場所も多くなってきた。

(足を滑らせたら死ぬなぁ)

という場所も非常に多い。いや、そんなところしかないか?
それでもしっかりとした靴と山歩きの経験があればなんとかなる。
これで落ちてしまうには、自殺願望でもないとムリだろう。
とはいえ、年に何人かは落ちているのだろうが。
130816 剱岳03 鎖場  130816 剱岳04 人が見えますか


剱に入ってからは順番待ちもあるにはあり、だが、待ち時間で他の登山者と話したりして楽しんだ。
130816 剱岳05 カニの縦ばい


それでも各登山者を追い越し(皆さん、道を譲ってくれてありがとう)、【剱岳】登頂。
時計は9:45で、休憩含む2時間45分で到達した。

130816 剱岳06 登頂  130816 剱岳07 剱より臨む


頂上は人で混んでいた。
多分だが、登頂者ピークのタイミングに追いついてしまったのではないかと思う。
この時間は、きっとそんな時間だ。

写真を撮っていただき、お返しに写真を撮ってあげ、満足したので昼食にした。
簡単な行動食しかないが、すぐに降りてもテン場に早く到着しすぎてしまうし、ゆっくりすることにする。

剱岳。
良く晴れ渡って一周見ることができた。
昨日まで歩いていた尾根もすぐそこに見える。
かなり遠い場所のはずだが、光の情報伝達はすぐそこに山々を映し出す。

このワインディングがとても好き。
これが頂上の醍醐味。縦走の醍醐味だ。


1時間近くの昼食のあと、下山開始。
途中、登りの時間で結構多く話した青年にまた追いつき(この青年も足が速いのだが、順番待ちに巻き込まれていた)、前方を歩く下山者の後ろで色々話すことができた。
基本、登頂の充足感後のことだから、会話も軽快だ。あとは帰るだけ。気持ちは軽い。

ゆっくり歩いても、それ以上にゆっくりな方々に道を譲られ、急ぐわけでもないが速足で下山する。これがボクのデフォルトだ。しかたない。

12:30テン場に到着。
下山は休憩なしで(順番待ちで充分休めた)、2時間だった。


帰ると隣の住人が変わっていた。
向かいのテントも変わっている。

たまたま隣人が話好きだったようで、多く残った午後を会話に使った。

ビールも今日は2本。
この旅もほぼ終わり。

130816 雪渓で冷やす 130816 午後のひととき

予定していた行程は90%終了。登る山はもうない。 

今回もまた、無事に旅を終わらせそうだ。
今回もまた、無事だったか… とも思う。

無事に帰る予定だが、無事だというのが信じられない。
毎回、よく無事に帰れるもんだな、というのが本音。

今日までの旅を反芻しながら、無事を不思議に思いながら、酒を飲む。

なかなかない、長い旅。
体力勝負の辛い旅。
しんどいしんどい耐える旅。

ま、ボクに向いていた旅だったと言えるかな。
でも、6泊7日はやり過ぎだな。
次はもう少し短くて優雅な旅を企画しよう。


ボクは思いを巡らす。

剱はその偉容をいまだ顕わにされており、下山者登山者がまだ見える。

やったボクが言うのもなんだが…

「みんな物好きだなぁ…」

つい、本音が漏れた。

五日目_移動 白馬~立山

白馬五日目。そして立山へ。


冷池山荘のテン場は、小屋から10分も遠い。
トイレ=小屋 の立地なのでボクの場合、かなりやばい。

初日に二度目の便意をモヨオした以降、いきなりの絶不調ということはない。
だが、朝飯後の急なモヨオしは毎日だ。

トイレまで10分。
我慢できるわけがない。

つーことで、撤収を先に終わらせ、小屋の横にある休憩所で朝飯にした。
効果はテキメン、メシ終了2分で便意でした。
あぶねぇ、ボクの判断は間違いなかった。

便意との戦い。
一生続くんだろうな。
130815 冷池テン場 
130815 鹿島槍を臨む



本日は白馬を降りる。

このまま縦走を続けてもいいのだが、今後【野口五郎岳】まで百名山はない。

そこまで辿り着くには、さらに三日必要かもしれない。
時間が足りない。
そう考えたとき、この縦走をいったん終わらせて、いろんな意味でハードルが高い【剱岳】をクリアしてしまおうと思いついたのだ。

いろんな雑誌でも紹介されてるし、ミーハー心にも火がついたと言える。
今日は計画通り、一旦降りる。


冷池山荘を後にし、爺ヶ岳を経由して種池山荘へ。
この道の下りは、血気盛んに飛ばしていたのだが、すぐ近くに気配を感じて目を凝らすと、ライチョウの親子が散歩していた。
親子… かわいかった。
130815 ライチョウの親子

(確か、さっき抜かしたおじさんは、カメラを持っていたな)

山にはアマチュアカメラマンが多い。
雷鳥は被写体として上等な部類だと思う。

ボクは初日にも雷鳥に出会ったが、テントにカメラを置き忘れていて撮れなかった。

ライチョウの親子だ。
かわいくて撮らないわけにはいかない。
とりあえず逃げないうちにボクが撮影。
まだ逃げないとわかると、あまり物音をたてないように後ろのおじさんにライチョウの存在を知らせた。

おじさんが喜んで撮影していると、前からお姉さんとその母らしい人が接近。

「親子ですよ」

と知らせてあげると喜こんで、しかし足音をたてずに近づいて撮影しはじめた。


(うーむ、歩きづらい)

そうこうしているうちに人が集まってきた。
ボクが先を急ぐと足音に驚いて逃げてしまうかもしれないし、通過に戸惑う。

5分もすると、雷鳥撮影会の様相を呈してきた。
にぎやかになってきたが、ライチョウの親子はあまり気にしてない様子。
これ幸いと、ボクは移動を開始。下ることができた。


ボクは下りが速い。

通常コースタイムの倍… まではいかないが近いところまで行く。
ただ『速い』と書くとそれまでだが、『そういう歩き方』をするということのようだ。

通常の人は『歩く』。それは当り前だろう。『通常』だし。
速い歩き方をする人は『歩く』というより、『重力に身を任せて足を振り出す』という感じ。

イメージを言葉にするのは大変なのだが、

① 体はリラックスする。もしかすると歩くよりもリラックスさせているかもしれない。
② 心持ち、斜面に対して水平に立つ。すると重力によって勝手に前に進むハズ。
③ 重力により前に進む(落ちる?)ので、つっかえ棒のように足を出す。
④ そのまま足を出していくと、斜面の角度に合わせたスピードが自然に出ている。

と、こんな感じ?

通常の『歩く』を解析すると、まるで階段を降りているようだ。
一歩一歩、落ちないように踏み止まるアクションが入っている。
『歩く』だけに、止まれと言われればその場で止まれる体勢を一歩ごとに確保している感じ。

ボクの歩きかたは重力に身を任せ、足を出してるだけなので、止まれと言われると力が要る。
速くて、ブレーキが遅いので、かなり前方を確認しておかないと実現できない方法でもある。

どちらが悪いとかの話ではない。
…ではないが、速いのはいいことだ。ボクはできるだけ速い歩き方をする。

そして、その歩き方とは、歩く方法論が違うので、下りの歩きが遅い人がボクの真似をしても無駄である。
そういう技術なのだということを知って習得してほしい。
違う歩き方をしているのだということをわかってほしい。
そうすると速く下れるようになるかもしれないよ?

ということで、標高2500メートルから1500メートルまで下る2時間30分のコースタイムを大きく上回る、1時間30分で下りきった。(登りはコースタイムぎりぎりだ。平地もそれほど変わらないので、本当に下りだけでコースタイムを稼いでいるとわかる。荷物が軽ければもっと速く歩けるんだけどなぁ)

いろんな疲れを感じていたが、人工的感じをする場所(アスファルトや普通の服装の人)に到着したら、さらに疲れを感じてしまった。
やはり人工物があるところは安心してしまうらしい。
自然の中というのは、どんなにマイナスイオンがあったとしても、しっかり注意力を発揮しているのだろう。
そんな注意力すらいらない、安全が確保された人間の場所。
それが人工物に象徴されて、ボクの意識に刷り込まれているのかもしれない。

とにかく、体の緊張が解けてしまった。
アスファルトは歩き易いのに、歩くスピードは3割減。
暑い日差しも手伝って、しんどい気持ちで【扇沢】へ向かう。
130815 扇沢混雑


【扇沢】は賑わっていた。
黒部ダム、創立50周年らしい。
いや、それでなくとも、手軽に涼しいところに行けるということで誰もかれもが行きたいのだろう。

トロリーバス・ケーブルカー・ロープウェー・トロリーバスを乗り継いで【室堂】に向かうのだが、その乗車券売り場に長い行列。
やっと乗車券を購入するが、トロリーバスに乗るために並ぶ列が超長い。
130815 トロリーバス扇沢
一回で600人以上(バス6台)乗れるように見えるが、それでも10時発のバスには乗れず、一本遅らせることになってしまった。(30分待ち・乗車15分)


黒部ダムに到着。
130815 黒部ダム 130815 ケーブルカー
過去一度来たことがあるが、放水しているのは初めて見たような気がして、しっかり見ていたらケーブルカーの出発に一本遅れた。(20分待ち・乗車5分)



黒部平に到着。
物凄く人がいる。
狭い構内に物凄くいる。ロープウェーの順番を待っているのだ。
…ということは、ボクは彼らの後に乗車となるはずで… 相当遅れた。(1時間待ち・乗車7分)
130815 ロープウェー
このロープウェー、超怖い。



大観峰に到着。
人の多さと待ち時間にイライラしていたが、そろそろ諦めもついてきて、心が落ち着いてきた。
だから、大観峰に来た感慨など無視し、すぐにバスの列に並んだ。
これはすんなり乗れた。(10分待ち・乗車10分)

室堂に到着。
めっさ、人が多い!!!!!!!!
もうダメ、グズグズしている人が多すぎて(観光に来てるんだからあたりまえです)イライライライライラ!!!!

優しさという心がなくなったかのように、今日のテン場へ急ぐ。

観光客には、『ボクはストイックな登山客ですよ?』という顔をわざと作って声を掛けられないようにして進む。もう、誰ともしゃべりたくなかった。(そもそもそんなに話していないが)

先を急ぐ。
室堂に到着したのが13:00だ。方向を捜して、準備して歩きだしたのは30分後。
テン場までのコースタイムが3時間20分。到着が遅くなりそうだった。

進み始めて30分は観光客がわんさとおり、その脇を速い歩調で掻い潜っていく。
そこからさらに15分ほどは、登山道や雷鳥沢・キャンプ場に用事がある人だけがいるので、少し落ち着く。
そして登山道へ。
ここからは、今日まで歩いた登山道と同じように歩ける。
少し安心して、ゆっくり踏みしめようと思った。

今日のテン場、【剱澤小屋キャンプ場】には15:30に到着した。
休みなしで2時間だ。
歩きやすい歩道から始まって、登山道は急登1時間を挟んでなだらかな下りが多かった。

一時は、17時の到着も覚悟したが、充分に早い到着だった。

いろいろあった移動日だったが、ま、これで明日の【剱岳】に臨める。
【剱岳】… いったいどんな場所なのだろうか。

危険な場所が多く、それだけに登りたい人が多い山だと言う。
せり立った崖の上に山頂があるような偉容。それが剱岳だ。

少し興奮してきた。
さぁ、準備を始めよう。
130815 剣澤小屋テン場


白馬四日目

白馬四日目

本日は百名山を二つ登る重要な日であり、この冒険旅行の折り返し地点になる日だ。

昨日が行動時間で最高だとすれば、本日は二番目に長い行動時間が予想されていた。
昨日は10時間半。
今日は9時間半。
でもたいした違いはないか。むしろ疲れを考慮したら… あまり考えるのはやめよう。

しかし、昨日で10時間を切れたのだから、今日も9時間を過ぎることはないだろうと信じていたが、過信にならないか心配だった。

蓄積された疲労。
日焼けのダメージ。
足の状態。

どれが爆発してもバテてしまう。
行動時間に影響するだろう。
ま、がんばるしかない。



いつも通り、4:00に起きようとして寝坊しがちに15分遅れで起床。
食事と撤収を済ませて5:30に五竜山荘を後にする。

お世辞にも足が軽いとは言えない。
しかし、思ったよりもピッチが上がる。
そして、息切れするものの、息が上がるということはないようだ。

そのままのピッチで岩場も乗り越え(親に連れられた少女も登っていた。彼女には負けられない)、五竜岳へ到着した。
130814 五竜岳


写真を撮ったり、朝空のなか2800メートル級のスケールを堪能する20分を過ごしてすぐに次の山へ向かう。
降りたり登ったりを飽きるほど繰り返してきたが、どうも五竜から鹿島槍ヶ岳に続く道は様子がおかしい。
【不帰キレット】のことを書いたが、ところどころそれに近い地形が現れる。

鎖場。
崖。
ハシゴ。
また崖。

息も着かせぬ急登と崖に、日光の熱も加わって、やはりバテる。

どうもボクは日光にやられているらしい。
散々「俺は太陽の子!」とほざいていたのに情けない。歳をとってその称号はなくなってしまったのかもしれない。

とにかく、涼しかったときとは全く違うペースで這い登る。とにかく前進。それしか道はない。

そんな状況なのに突如あらわれた、
【八峰キレット】。

「あ、キレットだ」

唖然である。

もう、見上げんばかりである。
しかし行くしかない。
そして、行けば行ったで、

(どうしてこれが一般コースなんだろう?)

と愕然とするのだ。
130814 キレット01 
130814 キレット02 
130814 キレット小屋


老若男女関わらずここを通過するとは、本当、物好きだと思う。
行けば行けなくはない。
でも、かなり危ない。

ビルの屋上、手すりの外を歩くようなものだ。
非常階段の柵の外、登って行くようなものだ。
こんなに危ないレジャーがあっていいものなのだろうか? いや、そうじゃなかろう、今が危険に対して手厚すぎるのだろう。
いわゆる【一般の人】を連れてきて「さぁ、越えろ」と放ったらもの凄いことになるんだろうな。

とにかく、『危なさと、しんどさと、向こう見ずさと♪』な場所、それがキレットと知った。

バテながらも登頂し、鹿島槍ヶ岳の頂点ゲット。
130814 鹿島槍北 130814 鹿島槍


途中、水がなくなりそうだったので、雪渓にドロップアウトして、雪を掘って水を作ったりしたが、まぁ、OKだ。

バテてなお、攻め続け、14:00、冷池山荘到着。
テン場が空いているとは言えないが、まずまずの場所をゲット。
時間が経つにつれ、次々とテン泊者が増えていくという、今まで通りの状況により、遅れてきた人を気の毒に感じながら夕刻までをゆっくり過ごした。

しんどかった。
テン場に早く到着したものの、ぼんやりする時間が多い。
今日も疲れた。

夕方になってから小屋に水を買いに行って、山を見ながらビールを飲んだのが最高の時間だった。
ここまで来る行程が辛ければ辛いほど、ゆっくりしている時間が至福。

キレイな山々を見て、それはそれは素晴らしいとは思っているんだよ?
その瞬間だって、至福の時間としては有力候補なのだよ。
しかしね、やはりね、

『まだ歩かないといけない』

そう思うと、緊張感が抜けないよね。
いやぁ、吾輩の器の小ささを再確認だよ。

ゆっくりできる時間が至福。
何をおいても、それを受け入れよう。
130814 冷池テン場

白馬三日目

二日目の夜。
初日にできなかったことをした。

星を見るていた。
思った通り、キレイな夜空だった。
アレが天の川だろうか?
そんなことが思いつけるくらい、星だけが輝く夜だった。

双眼鏡を使って星を大きく見て見た。

ここで見る星は数多いのに、双眼鏡から見ると、更にその奥に小さな星があるのが見える。

その奥、その奥に星は瞬いている。
暗くて見えない星は、拡大すると見えるようだ。
そして、さらに奥に、ボクらの知らない星がある。

無限に続く星の列。

温泉地独特の、硫黄の匂いを感じながら、星を見続けていた。

不意に、流星が目の前を横切る。
双眼鏡の中の出来事だ。

ただでさえ、流星が視界の焦点が合うところを流れることなんて少ない。
なのに、双眼鏡という超絶視界が狭い世界に現れるなんて。。。

なにかあるかも。

そう思わせる夜だった。



白馬三日目


今日は行動時間が一番長い日だ。

昨日下った山を1000メートル登り返して尾根へ復帰し、そこから縦走を再開する。
行動時間はハンパない。

行程表を参照すると、行動時間10時間30分!
5:30に出発して、休憩なしで15:30の到着ということ。
休憩なし、なんてできるわけないので、17:00までに着けばいいや! の気持ちで出発した。

出発してみると、温泉効果なのか、登る足の調子がいい。
休憩は立ったまま息を整える程度で、3時間予定のところを2時間で1000メートルを登ってしまった。

「これはイイぞ!」

と思っていたが、見事に地形に逆襲された。
尾根に入って気持ちよかったのは30分だけ。

現れたのは、急直下、急勾配。
崖を降り、崖を登ることをいったい何回させるのか?

これが噂に名高い【不帰キレット】と、その他。
ロッククライミングばりの崖を20kg弱を背負ってよじ登り、下るのだ。
130813 五竜への道01


足下は空中という状況のなか、本当にこれが一般ルートなのかと疑うが、昔からある道である。
これが昔から愛される道なのかと思うが、実際、二度と行きたくない気持ちでいっぱいだ。
それほど危険な匂いがムンムンとするルートだった。
130813 不帰キレット01 
130813 不帰キレット02 
130813 不帰キレット03


だが越えなければならない。
越えないとそもそも帰れない。
いや、越えるためにきたのだからやらないわけにはいかないのだ。

今日も比較的人が多いと感じてはいたが、【不帰キレット】に関してはいきなり人数が限られてきたと感じる。

上の年齢は経験者ならいくつでもだが、下の年齢は中学生の少年くらいまでしかみかけなかったかも。
昨日まではうら若き山ガールだけのパーティもいたが、ここではみかけなかった。
、、、ま、カップルはいたがな(夫婦含む)。

そして日光も凄まじい。
気温は20℃程度のはずだが(下界は40度に近づいていたそうな)、刺すような日差しがボクの黒い肌をさらに灼く。そして、もう痛い。
岩に取り付きながら、日差しに晒され、無防備に肌に突き刺さっていた。
130813 不帰キレット04


自慢じゃないが日差しには極端に強い性質で、日常生活で日焼け止めは使わない。
黒くはなるが痛くないからだ。

しかし、今は痛い。

暑いのに、アームウォーマ・レッグウォーマ・帽子着用。
ボクには珍しいアイテムだ。
痛すぎて使うことにした。日焼け止めの持ち合わせはない。

バテてしまった。
熱によって力が奪われる。
体の調子が悪くなるというよりは、体の発熱を抑えようと、能力が落ちるような状態になっている。

一度なってしまった熱バテは防具を着用したくらいでは治らず。
それでも、バテバテで【不帰キレット】を攻略。
しかし、そこから目的地まで4時間以上もある。

もう、苦しみだけ。
登りが来ると、
「登るのぉ~?」と愚痴り、

下りが来ると、
「膝痛いよぉ~!」と愚痴る。

そして到着、五竜山荘。
今日のテン泊地だ。

今日は百名山の攻略はなかったが、行程が無闇にハードだった。
それでも予定より早い15:15着。

それなのに、テン場にはテントがいっぱい!
山荘にテン場の使用料を払いにいったら「今、テントでいっぱいになっていまして、、、 テントを張るところを決めてからもう一度きていただけますか?」とのこと。

ほほう、探すのか。
テン場を見渡す。
ない。どこにもない。
つーか、こんなところ張っていいのか? というところにまで張っている。

しかししゃーないのだ。

もう歩けないくらい頑張った登山客に、どこか行けとは言えない。
でもこれから張れるところは快適さを保証できるようなところは用意できない。
自分で納得してテントを張ってもらうか、あきらめて小屋に泊まるか、、、二つにひとつ。

もちろん、むりやり探しましたよ。
こんなところに? というところに張ってやったよ!
この三日で悟ったな。
テント泊旅行はレジャーシーズンに来てはだめだ、と。

テントもなんとか張り、寝るところを確保したら次はビール!
うまいでしょ?
うまくないわけないでしょ?

2本飲んじゃった。

人が多すぎてイライラするけど、ま、ロケーションと、疲労でビール最高!
今日の自分を賞賛しながら、夕日を見送った。
130813 五竜山荘

白馬二日目

白馬二日目


山行計画は資料を付き合わせて散々考えた末、決定した。

行くべきところは百名山。
やりたいことは、テント泊で無補給な冒険(水分だけは現地で調達)。
そして、できれば長期間。

この長期というのが問題なのだが、ボクとしての一応の答えは、一週間かなぁと思う。

三日じゃ全然長期じゃない。やったことあるし。
五日でもいいが、ちょっと自慢しにくい。根拠はないんだけど。
十日じゃ荷物が重すぎて持てない。そもそもそんなに休みがない。
ということで七日という感じ。本当、根拠はなんとなくだ。

それで決めたのが今回の白馬縦走計画だ。
そして2日目が唯一。厳しい遊びを入れた区間がある。


二日目。
大池の朝は早い。
最初に起き出したのは3時くらいだったろうか。
ガスを焚く音がしたり、LEDが光ったりしていたが、ボクは無視した。
ただでさえ暗くて不自由なのに、なんで暗いうちから面倒な食事と撤収をしなきゃならんのだ。
しんどすぎ…
もう一回寝た。

4時。ボクは起きる。でもいつも通りグズついて、15分ほど遅れた。

朝食はチキンラーメンと決めていた。
乾燥野菜を入れてビタミンミネラルをできるだけ採る工夫はしてみる。
その後インスタントコーヒーを飲みながら撤収の準備へ移行。

ところで、
ボクはお腹が緩い。
便意がいきなりくることは珍しくない。
出るものが出ればあとは通常運転できるのだが、出きっていないと、行動中に、クる!
だから行動前に便意を促す必要がある。
そう、上から押す!
そのために食事を行動の最初に持ってくるのだ。

作戦が成功したのか、撤収作業中に急な便意が起こり、トイレへ。
結構出たので残数はないだろう。
ボクは安心した。

食事と撤収がうまく回って、1時間後の5時15分には出発できた。

すでに白馬岳に登っている人は多かった。
ヘッドランプはいらない。
日の出前だが夜は明けた。歩くのに申し分はなかった。


しかし計画ミス発生。

登山1時間半後にモヨオす。

(マジか!?)

と思ってももう遅い。
ここは森林限界近く。低い背丈の高山植物しか咲かない地域。
往来の人は多く、3分と人目につかないところはない。

(ノグソとかムリだしぃ)

地獄の苦しみが波のように寄せては、退く。
そこから1時間半後、白馬山荘のトイレに行くまで、気が気ではない時間が続いた。

内股になり、気を逸らし、登りで必要以上に息苦しんでみるなど、出きる限りのことをして辿り着いたトイレ。
途中に白馬岳があったのに、写真撮ってもらって、すぐ降りたのは残念だったかもしれない。
130812 白馬岳


疲れるし、肩は痛いものの、それからの山行は計画通りでうまくこなせた印象だ。


そして冒頭で書いた、2日目に入れた遊びのこと。

この日は温泉に入る。

【白馬鑓温泉】という山小屋があるのだ。
白馬鑓ヶ岳から下ること、ほぼ1000m(!)。
下界から来るほうが簡単なんじゃねーか、という立地であるが、そこへ行くことにしていた。

山雑誌でもかなり有名で、写真もよく出ている。
湯船に入ってみるとわかるが、登山道から見上げる体勢で男の裸が丸見えの恥ずかしい露天風呂だ。
130812 白馬鑓温泉



ただ、本当に気持ちいい!
晴れて青空。
入ったのは14時くらいだから日も高い。最高だった。

下っているときは、

(おい、これ、本当に行くのかよ?)

と不安に思っていたが、いやぁ、来てよかった。

出てすぐにビールを買ってしまったよ。(これは補給ではない!)

ああ、最高だった。

明日は、降りてきた分を登って稜線へ出なくてはならないが、、、ま、いい思い出になったし、明日は苦労しましょ。

夕方、もう一回入ったった。
最高の湯船であった。
130812 白馬岳02

山旅初日

山旅初日

とうとう夏の一大イベント(当社比)!
山旅計画の実施に踏み切る。

初日はとにかくスタート地点に移動し、山へエントリーすること。

その手に持つのは【青春18切符】。
だから、普通電車しか乗れないが、時間があるからこそ遠いところから始めたい。
北アルプス最北の百名山である『白馬岳』を目指すため、最寄りの駅がやはり白馬駅。

始発で乗っても、うちの最寄りからだと11:40到着になる。
運賃は4千円超。18切符のおかげで2千円くらい浮いている。

日曜始発ということで、電車は激空き。
立って乗る区間もあるにはあったが、30分程度なもので、他は全て座って乗れた。

白馬駅からはバス、540円。
栂池からゴンドラ、1000円。
ロープウェー、740円。
全て乗り終えて、ようやく登山道に入ったのは14時半を回った頃だった。

自分の予想では2時間ほどで目的地の【白馬大池】まで行けると踏んでいたのだが、登山道入口の看板には4時間の表示。

はて、マジか?

それが本当なら到着は18時半を超えることになる。
ちょっとそいつは山のマナー的にはよろしくない。
17時前には到着。ここいら辺がマナーとしては最低ラインの気がする。

「ちょっと急ぐか」

表示はきっと老人向けの割り増し時間だろう。
そう思うが、知らない道である。
情報はいろいろ知っているが、ナメすぎるのもいけない。
警戒して進むことにした。

途中、今まで見かけたことがないパーティ(電車でもバスでもロープウェーでも見てないことから、最低でも一つ前の電車・バスで来たものと思われる)、一人の初老男性、二人の老人男性、親子連れ4人、カップル一組、を抜かして進む。

ロープウェーを降りた地点で標高1800メートルだが、目的地は2400メートル。
本日はとても暑く、下界では熱中症で倒れた方が非常に多かったというのを後にラジオで聞いた。
滴る汗を拭いながら、それでも明日からの歩きを想定して筋肉を刺激しながら進む。

かくして到着は16時40分。

歩いていた時間は休憩を除けば1時間55分。
予想通りだったと言っていい。

ま、予定通り到着したのはいいことだ。
明るい時間は2時間あったので充分メシも食えたし、明日の準備もできた。

白馬大池山荘のテン場は大入りで、30張の敷地なのに80組くらいまで張っていて、本来のテン場よりはみだして、池回りまで許可している。
ボクも池のほとり10メートルの地点でなんとか幕営。
それでも池との間にまだ2張りあるという凄まじい混雑率だった。

このまま日が暮れ、何事もなく過ぎるのかな、と思いきや、となりのテントの中年カップルがうるさい。

近い、近いのだ。
テントトゥテントで2メートルあるかないか。彼の裏のテントは50センチ。隣も50センチだから一応プライベートエリアは越えているかもしれないが。

恐らく、家にいるのと同じトーンで話している。
それだけでも悪いが、なんか内容もエグい。

『アイツがあれだけ無駄に金を使った』
『**さんて、バカにしか思えない』
『彼はこの業界を辞めた方がいい』

という、聞かれてるのわかってるのか? という内容から、

『明日の温泉どこがいい?』
『シャンプーはどれがいい?』

など、今話すこと? とこっちが聞きたい内容を延々。

20時を過ぎ、周りがひっそりとしてきたのも気にしないようで、しゃべり続けていた。
21時前にとうとう他の登山客がテント越しに注意(怒鳴って?)彼らは静かになった。

それでも小声で『何様のつもり?』とか『殺してやろうか』なんて女が言ってたが、どちらの言葉もそのまま返してあげたい。

キミたち、何様のつもりで21時前まで地声でしゃべってるの? ちっちゃい子供だって静かにしてるよ?

キミたちが殺し始めたら、他の人が総出で逆襲されるよ? 正しいのは注意してくれた人ですけど?

いやはや、いろんな人がいる。

接近したテントの中。初日の睡眠に入ったのだった。
130811 白馬大池テン場

帰還

帰ってきやした。
実は昨日の23時頃、帰宅しやした。

そのまま打ち上げを独りでやった。
今日は明日からの学校の準備と、データ類のまとめを適当にやったら後夜祭をします(笑。

下界に来てから調子悪し。
いやいや、いつものことなので問題ないと思っているのだが、標高の高いところから帰ってくると、体じゅうがむくむというか、息苦しくなるというか… とにかくどこもかしこもパンパンで動きにくいのだ。

体重と体脂肪もおかしくなる。
例えば…

通常の体重62kgだとして、今、68kgとなっており、
体脂肪22%くらいのところ、10%だと。

不思議な状態になっておるが、これって、富士山登って帰ったときもこんな感じだった。
一週間くらいはこの状態が続くかも。それもいつものこと。
今回は一週間も山に入っているから、こういうことはないと思っていたんだけどなぁ、やっぱなるのかぁ。

低地順応?
そういう症状ってあるんすかねぇ。
ま、しばらくパンパンでがんばりやす。


しかし、7日間。
持って行ったもので暮らしながら、山から山への縦走生活。

山での生活が、街の生活といかに掛け離れているかわかった。

街の生活って、未来のことを考えながら行動を決めている気がする。
山の生活は、未来よりももっと近いところで、究極を言うと今日のことを無事に生きることが行動の根幹を成している気がする。

どっちがいいということではないのだろう。

ただ、街の生活は安全だから遠い未来まで考えてしまう。
山の生活は苦労が絶えないから、そこまで見えないので直近をより良くしようと考える。
それだけの違いなのだろう。

ボクは街に帰ってきて、明日からどうしよう。
安全な場所にいて、安心がこの国にはあって、その中でできることとはなんだろう。

ボクは面倒臭がりだけど、また何かしなきゃいけない気がしてきた。

放っておけば時間はすぐに過ぎていく。そんなのわかりきったことだ。
放らず、ひとつずつ何か成していく。
面相臭いけど、またひとつ成していく。

その積み重ねを忘れちゃいけないんだろうな。
ま、とりあえず、ボクだけは心掛けよう。
とにかく、直近を良くしよう。
1308白馬-立山01 剱岳01

冒険前の気持ち

夏休みに入った方も多いことだろう。
かく言うボクも、ようやく夏休みに入った。
10日~18日まで。9日間の夏休みだ。

過去において、仕事をしていてこれほどに長い夏休みはなかった。
バイトくんならいざ知らず、それが日本の企業の標準だと思っている。

あ、忘れていた。
自衛隊に所属していた頃は10日の休みはあったなぁ。
でも、これは航海中に無休だった分の代休含みになっているから、別段、仕方ないところだとは思うわな。


そういうことで、今後、真面目に仕事をしようと思っているボクは、人生をリタイアするまで二度と訪れることはないと思われる夏休みを過ごすことになる。

後悔しないために。
体が動くうちに。

やはりムリめな挑戦をしたい。


明日から北アルプスへ行く。

白馬岳へ登り、そこから縦走で南下。
剱岳でフィナーレを迎える8日間の旅だ。

基本的には水以外は無補給で、野営。
ウェルカムビールを飲む可能性はあるが、食事などの補給はなしだ。

大変な旅になる。
体力、気力を試される。

もちろん無茶はしない。
少しくらいのムリはするが、危険度100%の無茶はしない。
ボクが死ぬのは問題ないが、いろんな人を捜索に駆り出すのは気が進まない。

改めて初めての挑戦になるだろう。
山登りは経験者だが、さすがに単独で七日間縦走はない。
楽しみでもあり、不安でもある。


いつもそうだが、何かする時はウキウキと共に面倒な気分になる。

どんなときでも、「なんでこんなことしているんだろう、めんどくせー」という気持ちはある。

そんなときは心に問う。
『何もしないのと、計画したことをすること。どっちがその期間を終えたあと、充実感を得ることができるのか?』と。
もちろん、答えは言わずもがなである。

やりたい、やってみたい。
できると思う、できたら自信になる。
経験したい、理解したい。

いろんな好奇心がボクにはある。

冒険なんてしなくてもいい。
本当は家でボーっとしていれば安全だし快適だ。
でも、
それじゃ、生きている気がしない。
チャンスをみすみす逃していては、何も得ることができずに時間が過ぎてしまう。

じゃ、選択肢なんてない。
やるしかない。


自分で決めて出かけるのに、面倒な葛藤を一通り演じてからじゃないと出かけられない。
そんな面倒な性格。


行ってきます。
そして、見てきます。

一週間という挑戦で得られるものを。見れる景色を。感じた気持ちを。


忘れられない旅にしたい。
そう思う。

ダメだなぁと思うこと

4か月だ。
職業訓練校に通い始めて4か月。

なにがダメだと言うと、やっぱり人付き合いの関係だ。

仕事をやめてこちら、最近までの間で、だいぶ人付き合いに関しては問題解決してきたつもりだった。

・無愛想ではなくなった。
・笑顔がつくれる。
・会話で面倒くさいとか思わない。
・会話で答えを求めない。
・オチを求めない。
・自分の役に立たない会話を邪険にしない。

などなど。
いわゆる『人付き合い』として必要なスキル(あえてスキルという)は身に付けたつもりだった。
しかし、訓練校に通って三ヶ月経つころには元に戻ってきた気がする。

結果として得ることができなのは、
『人と会わない期間が長いほど、他人を大事にできる』ということ。
そして、人と毎日会う日々において、他人を大事に思う心が育てられないということにもなるか。

こんなのは人としてどうなのか? とも思うが、これがボクの深淵かとも思う。

小さい人間だなと思う。
反省しても治せない人間なのだな、とも諦めるところもある。

人と人の繋がり。絆。
男と女の繋がりの深いところ、恋愛。
何かしら得られるだろうと期待したのに、どうも難しそうだ。

そんな気分で真夏を迎える。
夏と言えば恋の季節。

どれだけの夏を一人で過ごしたことか。
それが自然過ぎてよくわからんのだが、今年もそんな感じになりそう。

はう。

20代前半で患って、去年まで固執していた性格を壊さないと人とつきあえないという面倒な性格。

恋愛を楽しむとか、苦しむとかやってみたいわ。
つーか憧れる?

これから毎週末忙しいから、マジでスルーの毎日になるかもね。

ひと夏の恋とか憧れるけどなー。
ムリだろうなー。