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空虚惑星⊿X

何か有意義なことをしようと改めて考えてみたら、「アレ?何もやることないぞ!」と気が付いた星の人が綴る日記

荒島岳⑤

3月28日、3日目だ。

4:30に起きた。
昨夜は21時に就寝したので、7時間半睡眠だ。
これが長いと言う人もいるが、ボクにとっては丁度いい長さだ。
だいたい、目覚まし時計を掛けずに寝ると、7時間半で目が覚める。体が起きようと言ってくれる長さだ。

テントを出て、天気を確認。悪くはない。やはり重苦しい曇天だが。
トイレを済まし、テントに入る。
さぁ、撤収だ。

6:10までに駅に到着してなければいけない。
そうしないと始発に間に合わない。これを逃すと11時まで電車が来ない。それはさすがにヤバいだろう。

移動時間を20分に設定すると、5:50までに撤収したい。
しかし、練習も兼ねて、撤収1時間以内で済ませれば、今日のところは合格としよう。

食べ残した行動食… というよりは予備食料であるチーカマを食べながら荷物をまとめる。
意外に進まないことにイライラするが、経験不足である。しかたない。

テントを使って泊りながら旅をすることは、度々おこなってきたが、年イチとかそんな頻度だ。

思うのだが…
何事も、長い間隔を明けて活動をすると経験値が上がらない気がする。

フットサルを例にあげるが、月イチくらいの練習では、全くうまくならない。
ただ、球に慣れるだけ、メンバーと仲良くなれるくらいである。
その日得た経験値は、次の月には全く反映されない。

これが月二くらいになると、少しは経験値が残ってくる。
ちょっとだけうまくなったと意識できるようになる。

そして週一くらいになると、断然うまくなる。
とはいえ、上を目指そうというレベルではない。
フットサルが様になるレベルだが、それでも月イチのころと比べて、段違いでうまくなれる。

月イチでは経験値が増えない。
間隔と頻度は非常に重要だと、ボクは思う。

テント泊なんて、昨年までは年イチでするかどうかだった。

若いころは、テントは重いから持って行かなかった。
山へは行かないから必要がないという理由もあったが、シュラフとシュラフカバーで旅をした。
こうなると野営ではなく、野宿だ。
そういう野性的な旅の続け方は疲弊する。
そもそも雨が降ったらかなりヤバい。耐える旅になる。

そういうことを知って、山はテント泊がいいと思った。
山を縦走することを考えると、野ざらしでは危険… いや、無謀な気がする。
装備によってはできない気もしないが、そうなると登山という目的ではなくなる。
ただのサバイバルだろう。
百名山でする必要はない。そして、ヤル気もない。
鳥もさばけない根性なしなのだ、サバイバルに挑戦する資格はない。

そういうこともあり、ボクは意外にテント泊での経験値が少ない。
装備も、準備も、撤収も、今は練習あるのみなのだ。

ちょうど1時間だった。
モグモグとソーセージなどを咥えながら、テント内で装備をザックに格納していく。
最後にテントを収めたスタッフバックをザックにしまい、背負うまで、ちょうど1時間。

テント内で作業して、最後にテントをしまったのは、雨の日の想定をしたから。
野外活動では、やはり雨が一番の厄介事項だと思う。

とりあえず、撤収は合格だが、それでも不満は残った。
本当なら、食事も含めて1時間にしたい。
どうだろう、それはムリなのだろうか? それとも慣れと効率で可能なのだろうか?

そんなことを思いながら勝原駅へ向かう。
昨日登った荒島岳頂上付近はガスで見えない。
改めて、自分が登った軌跡を見たかったが、それは無理だった。

予定通り、6:16の始発で出発。

乗車したのはボク一人だった。
この集落には子供はいないのか?
学校へ行く少年少女はいないらしい。

先客は4人だけだった。
観光客らしい2人。お父さんと少年。五竜線が珍しいのだろう。あちこちと歩いては見ている。
中学生らしい制服を着た女生徒が一人。スマホを操作中。
中高生くらいの男子が一人。こちらは寝てる。

往路と違って、余裕で座る。
ローカル線は静かに進む。昨日の充実感もあって、旅情を感じる。

しばらくすると、向かいで寝ていた少年が起きたらしく、声をかけてきた。
「荒島岳に登ったんですか?」
聞くと、彼は部活で4月か6月に荒島岳に登るのだと言う。
ボクは、今は残雪が多いとか、雪の底に空洞ができてるから足元が危ないとかを教えてあげた。
しばらく山や部活の話をしていたが、彼は途中で下車していった。
ボクは福井まで行くつもりだ。駅弁が食べたい。
福井 カニ棒寿司
福井で、カニ棒寿司を購入。
次に乗る電車がすでに到着しており、発車まで30分あったので、車内で食する。
おいしゅうございました。米ばかりで飽きそうだったけど、全然ぺロリと平らげました。

それからは電車に乗りまくるのみ。
12時間乗るのだ。大変だ。

平日なのに、旅をする人は多い。
金曜日というのはあるのだろうか?
初老…という印象の方をたくさん見かけた。
もちろんファミリーもいたし、外人もいたが、そちらの方は少数派だった。

豊橋までは空席が目立っていたので座ることができた。
ゆったりとした気分で、復路で途中下車してお風呂に入れないかスマホで検索する。
優柔不断が邪魔をして、なかなか決まらないが、焼津に決めた。
決め手は… なんだろう? フィーリング??
『焼津黒潮温泉健康センター』という、庶民的なのか、観光的なのかわからんネーミングが気になったのかもしれない。

豊橋からは席が埋まり気味だったので立つことにした。

長い長い電車旅。ちょいちょい読んでいた小説もとうとう読み終える。
名古屋あたりでは、咲いてたり咲いてなかったりとまばらだった桜も、静岡県内では見ごろだ。

心が満足していると景色の見え方も違う。
移り行く景色が、どれもキレイだった。
平和な気分。ぼんやりと景色をながめる余裕もある。とてもいい気分だ。

焼津には15:10に到着した。
やはり、結構な時間が掛かる。
しかし、昔の旅はこんなものじゃなかったろうと思えば、大変というものでもない。
焼津は桜が見ごろ
焼津ではチラホラと桜が散っていた。
満開から少し出たところかもしれない。
こういう景色は好きだ。帰ってからの花見が楽しみである。
焼津 温泉 なのか
温泉に到着してみると、昔懐かしい印象の建屋だった。
中に入ると大音量のカラオケが聞こえる。宴会があるらしい。
時間によっては、時代劇風の演劇もやっているらしく、こちらも昔ながらのスタイルなのかもしれない。

演劇を観る時間的余裕などないので、さっさと入浴。
温泉と言っているが、本当に温泉なのだろうか?
湯質は白湯に感じた。確かに、健康センターだな、これは。
でも、舐めた感じが少ししょっぱかったので、温泉かもしれない。
効能表示とかあれば『温泉だ!』と声を大にして言えるのだろうが、これでは何も言えない(汗。

風呂あがり、
焼津 焼津丼
ビールとつまみで、日記と旅行のデータをまとめた。
注文していた【焼津丼】がテーブルに並べられたとたん、猛烈な勢いで食べる。腹が減っていた。いや、マジで。

しらす、桜エビ、なんだかわからん焼き魚のフレークをドーンと乗っけてある。
おいしゅうございました。 地モノは良い。健康センターでも、やはり良い。
旅帰り、最後の晩餐としては申し分なし。

3時間ほどゆっくりして、18時に電車に乗る。

やばい。
ほろ酔いで電車に立ち乗るのはしんどい。
しかも時間が時間だけに乗車率も高めだ。
酔いが醒めるまで、しばらくキツかった。

焼津からはまっすぐ帰って、21時半に電車を降りた。
帰宅は22時近く。

18切符を使った弾丸登山ツアーはここに終焉を向かえる。

無事に帰ってきてしまった。
雪山を見たときはどうなることかと思っていたが、どうにかなった。
経験を積んだ。
思い出を手に入れた。

自分が成長できたと感じた旅だった。

早速、コンビニで酒を買い足し、旅の打ち上げをしたのは言うまでもないだろう。
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