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空虚惑星⊿X

何か有意義なことをしようと改めて考えてみたら、「アレ?何もやることないぞ!」と気が付いた星の人が綴る日記

五日目_移動 白馬~立山

白馬五日目。そして立山へ。


冷池山荘のテン場は、小屋から10分も遠い。
トイレ=小屋 の立地なのでボクの場合、かなりやばい。

初日に二度目の便意をモヨオした以降、いきなりの絶不調ということはない。
だが、朝飯後の急なモヨオしは毎日だ。

トイレまで10分。
我慢できるわけがない。

つーことで、撤収を先に終わらせ、小屋の横にある休憩所で朝飯にした。
効果はテキメン、メシ終了2分で便意でした。
あぶねぇ、ボクの判断は間違いなかった。

便意との戦い。
一生続くんだろうな。
130815 冷池テン場 
130815 鹿島槍を臨む



本日は白馬を降りる。

このまま縦走を続けてもいいのだが、今後【野口五郎岳】まで百名山はない。

そこまで辿り着くには、さらに三日必要かもしれない。
時間が足りない。
そう考えたとき、この縦走をいったん終わらせて、いろんな意味でハードルが高い【剱岳】をクリアしてしまおうと思いついたのだ。

いろんな雑誌でも紹介されてるし、ミーハー心にも火がついたと言える。
今日は計画通り、一旦降りる。


冷池山荘を後にし、爺ヶ岳を経由して種池山荘へ。
この道の下りは、血気盛んに飛ばしていたのだが、すぐ近くに気配を感じて目を凝らすと、ライチョウの親子が散歩していた。
親子… かわいかった。
130815 ライチョウの親子

(確か、さっき抜かしたおじさんは、カメラを持っていたな)

山にはアマチュアカメラマンが多い。
雷鳥は被写体として上等な部類だと思う。

ボクは初日にも雷鳥に出会ったが、テントにカメラを置き忘れていて撮れなかった。

ライチョウの親子だ。
かわいくて撮らないわけにはいかない。
とりあえず逃げないうちにボクが撮影。
まだ逃げないとわかると、あまり物音をたてないように後ろのおじさんにライチョウの存在を知らせた。

おじさんが喜んで撮影していると、前からお姉さんとその母らしい人が接近。

「親子ですよ」

と知らせてあげると喜こんで、しかし足音をたてずに近づいて撮影しはじめた。


(うーむ、歩きづらい)

そうこうしているうちに人が集まってきた。
ボクが先を急ぐと足音に驚いて逃げてしまうかもしれないし、通過に戸惑う。

5分もすると、雷鳥撮影会の様相を呈してきた。
にぎやかになってきたが、ライチョウの親子はあまり気にしてない様子。
これ幸いと、ボクは移動を開始。下ることができた。


ボクは下りが速い。

通常コースタイムの倍… まではいかないが近いところまで行く。
ただ『速い』と書くとそれまでだが、『そういう歩き方』をするということのようだ。

通常の人は『歩く』。それは当り前だろう。『通常』だし。
速い歩き方をする人は『歩く』というより、『重力に身を任せて足を振り出す』という感じ。

イメージを言葉にするのは大変なのだが、

① 体はリラックスする。もしかすると歩くよりもリラックスさせているかもしれない。
② 心持ち、斜面に対して水平に立つ。すると重力によって勝手に前に進むハズ。
③ 重力により前に進む(落ちる?)ので、つっかえ棒のように足を出す。
④ そのまま足を出していくと、斜面の角度に合わせたスピードが自然に出ている。

と、こんな感じ?

通常の『歩く』を解析すると、まるで階段を降りているようだ。
一歩一歩、落ちないように踏み止まるアクションが入っている。
『歩く』だけに、止まれと言われればその場で止まれる体勢を一歩ごとに確保している感じ。

ボクの歩きかたは重力に身を任せ、足を出してるだけなので、止まれと言われると力が要る。
速くて、ブレーキが遅いので、かなり前方を確認しておかないと実現できない方法でもある。

どちらが悪いとかの話ではない。
…ではないが、速いのはいいことだ。ボクはできるだけ速い歩き方をする。

そして、その歩き方とは、歩く方法論が違うので、下りの歩きが遅い人がボクの真似をしても無駄である。
そういう技術なのだということを知って習得してほしい。
違う歩き方をしているのだということをわかってほしい。
そうすると速く下れるようになるかもしれないよ?

ということで、標高2500メートルから1500メートルまで下る2時間30分のコースタイムを大きく上回る、1時間30分で下りきった。(登りはコースタイムぎりぎりだ。平地もそれほど変わらないので、本当に下りだけでコースタイムを稼いでいるとわかる。荷物が軽ければもっと速く歩けるんだけどなぁ)

いろんな疲れを感じていたが、人工的感じをする場所(アスファルトや普通の服装の人)に到着したら、さらに疲れを感じてしまった。
やはり人工物があるところは安心してしまうらしい。
自然の中というのは、どんなにマイナスイオンがあったとしても、しっかり注意力を発揮しているのだろう。
そんな注意力すらいらない、安全が確保された人間の場所。
それが人工物に象徴されて、ボクの意識に刷り込まれているのかもしれない。

とにかく、体の緊張が解けてしまった。
アスファルトは歩き易いのに、歩くスピードは3割減。
暑い日差しも手伝って、しんどい気持ちで【扇沢】へ向かう。
130815 扇沢混雑


【扇沢】は賑わっていた。
黒部ダム、創立50周年らしい。
いや、それでなくとも、手軽に涼しいところに行けるということで誰もかれもが行きたいのだろう。

トロリーバス・ケーブルカー・ロープウェー・トロリーバスを乗り継いで【室堂】に向かうのだが、その乗車券売り場に長い行列。
やっと乗車券を購入するが、トロリーバスに乗るために並ぶ列が超長い。
130815 トロリーバス扇沢
一回で600人以上(バス6台)乗れるように見えるが、それでも10時発のバスには乗れず、一本遅らせることになってしまった。(30分待ち・乗車15分)


黒部ダムに到着。
130815 黒部ダム 130815 ケーブルカー
過去一度来たことがあるが、放水しているのは初めて見たような気がして、しっかり見ていたらケーブルカーの出発に一本遅れた。(20分待ち・乗車5分)



黒部平に到着。
物凄く人がいる。
狭い構内に物凄くいる。ロープウェーの順番を待っているのだ。
…ということは、ボクは彼らの後に乗車となるはずで… 相当遅れた。(1時間待ち・乗車7分)
130815 ロープウェー
このロープウェー、超怖い。



大観峰に到着。
人の多さと待ち時間にイライラしていたが、そろそろ諦めもついてきて、心が落ち着いてきた。
だから、大観峰に来た感慨など無視し、すぐにバスの列に並んだ。
これはすんなり乗れた。(10分待ち・乗車10分)

室堂に到着。
めっさ、人が多い!!!!!!!!
もうダメ、グズグズしている人が多すぎて(観光に来てるんだからあたりまえです)イライライライライラ!!!!

優しさという心がなくなったかのように、今日のテン場へ急ぐ。

観光客には、『ボクはストイックな登山客ですよ?』という顔をわざと作って声を掛けられないようにして進む。もう、誰ともしゃべりたくなかった。(そもそもそんなに話していないが)

先を急ぐ。
室堂に到着したのが13:00だ。方向を捜して、準備して歩きだしたのは30分後。
テン場までのコースタイムが3時間20分。到着が遅くなりそうだった。

進み始めて30分は観光客がわんさとおり、その脇を速い歩調で掻い潜っていく。
そこからさらに15分ほどは、登山道や雷鳥沢・キャンプ場に用事がある人だけがいるので、少し落ち着く。
そして登山道へ。
ここからは、今日まで歩いた登山道と同じように歩ける。
少し安心して、ゆっくり踏みしめようと思った。

今日のテン場、【剱澤小屋キャンプ場】には15:30に到着した。
休みなしで2時間だ。
歩きやすい歩道から始まって、登山道は急登1時間を挟んでなだらかな下りが多かった。

一時は、17時の到着も覚悟したが、充分に早い到着だった。

いろいろあった移動日だったが、ま、これで明日の【剱岳】に臨める。
【剱岳】… いったいどんな場所なのだろうか。

危険な場所が多く、それだけに登りたい人が多い山だと言う。
せり立った崖の上に山頂があるような偉容。それが剱岳だ。

少し興奮してきた。
さぁ、準備を始めよう。
130815 剣澤小屋テン場


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