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空虚惑星⊿X

何か有意義なことをしようと改めて考えてみたら、「アレ?何もやることないぞ!」と気が付いた星の人が綴る日記

最終日・七日目 追加 立山三山

最終日は帰るだけ。

朝遅く起きて、今までの旅を反芻しつつ温泉へ至り、いろんな乗り物を乗り継いで帰宅する。
それだけの日程のハズだった。

7日目、早朝2時。
最後の夜に星を見るため1時間ほど外にいた。

寒いがキレイな星たちが見られた。

同じく星を見るためかもしれないが、表に出てきている人は多い。
LEDのライトの光量を落とすことなく、あちこち照らす人にイラつきながらも、ぼんやりと星を見ていた。

3時になったし、流星も10個見たし。
もう夜空にも悔いは残らないかな、と感じて二度寝と洒落込む。


……
洒落込もうと思ったのだが、なんか寝れない。

なんとなく、ヒマ潰し程度に山岳行程マップなど見ていたら、見つけてしまった。

(あれ、立山登れるんじゃね?)

今いるテン場から立山三山を縦走して室堂に戻るまで、5時間45分と書かれている。
5:00に出て6時間なら11時だ。
なんか、できない話ではなくなってきた。

立山なんて、次にいつ来れるかわからない。
できることはやっておきたい。
朝遅くまでゆっくりしているのは暇だ。

…そんなことを考えていたから決めてしまった。

予定に入れてはいなかったが、立山を縦走しよう。

縦走と言ってもピークトゥピークは凄く短時間だ。
疲れた体とはいえ、白馬の行程に比べたら屁でもない。
ボクならいける。

準備を始めた。

5:00に出発した。

登る。
登る登る。
130817 立山三山を臨む  130817 室堂を見下ろす


朝飯がチキンラーメンじゃなかったのがいけなかったか?
調子が悪い。
山に来てこちら、朝はチキンラーメン。
今日は在庫がなくなってアルファ米だが、どちらかというと、米の方が力が出る気がするのに調子が出ない。

いや、どうなんだろうか。
メシは関係ないのか?
そろそろ、ガタが出る時期なのかもしれない。
踏ん張りが利かないタイミングなのかもしれない。

登っては、全身に乳酸が満ちるのを感じる。
動けなくなる手前になっては、立ち止まって深呼吸をする。

富士の折立。
山道から少し外れるのでピークへはバックパックを下ろして登る。
130817 富士の折立



大汝山。
立山最高峰。これもバックパックを下ろして登る系。
130817 大汝山



雄山。
恐らく、立山と言われるのはこの山。
霊山ということで、祈祷してもらった。
この旅、最後の山に来て、旅の成功を祈願する。
微妙な感じだが、記念だからよい。
130817 雄山01
130817 雄山02
130817 雄山03 お神酒頂く  130817 雄山04


ここからは下りに入る。
下ったら室堂。
温泉に入って終わりだ。

ここまで、雄山に至った時間は9:00であり、4時間が経過していた。
行程表には4時間05分と示されており、ギリギリセーフ。
しかし、疲れきっていたゆえ、コーラを飲んで休んでしまい、祈祷もしてもらったことで、下りの出発は40分後。
予定は大きく狂いそうだったが…

下りのみの行程予定1時間40分。
雄山は人気があるらしく、老若男女登っている。
その中をかいくぐりつつ、得意の下り足がうなる。
130817 室堂へ01  130817 室堂へ02



室堂到着10:30。
雄山頂上から50分で到着した。
130817 室堂



やはり、得意分野は持っておくべきだと思った。
どこかで大変な思いをしても、挽回できるというのは非常に心強いものだ。

登る人が多いから、挨拶の数も半端なかったが、見る人見る人にあいさつをして降りてきた。
途中、ボクの日焼け後を見て、興味から会話を持ってくれた人もいるが、基本的には笑顔で「こんにちは!」だ。

そういう登山も終わりを迎える。

室堂に到着。
当たり前だが、登山客ではない観光客がいきなり増える。
ボクはとたんに観光客モードへ移行。
誰かれ問わずあいさつしていたのを、まぁ、普通な感じにシフト(普通に黙る)。

ここからは平民。普通の人。
あいさつされても周りの人が困るだろうから、普通に接する。

目指すは【みくりが池温泉】。
室堂の温泉だ。
旅の最後は温泉が良い。とても良い。
公共交通機関に乗る前に湯船に浸かり、体を洗えるのはとても嬉しいことだ。
硫黄くさくはなるけどね。

湯船は熱く、長くは入れなかったが気持ち良かった。
これで本当の意味で体を清められて、後は帰るだけとなった。

疲れた…とも感じる。
帰るのか…とも感じる。
帰りたい…とも感じる。
無事だったのか…とも感じる。
しんどかったな…とも感じる。
楽しかったな…とも感じる。

終わりか…というのが一番大きな感情であった気がする。


予定外の立山を入れて、本当にお腹いっぱいな旅であったのは否めない。
充分、納得も満足もできる旅だったと、声を大にして言える。

でも(これで終わりか…)という気持ちが湧きおこる。

辛くてしんどい毎日だって、過ぎてしまえば、自分を鍛える金槌のように思える。
鍛えられているとき。
それは人が輝いて見えるシュチュエーションのひとつに思える。

それが終わる。
明日からは日常が待っている。

そう思うと少し寂しさはある。
もう一回やれと言われて、やりたくない気持ちはいっぱいなのに、過ぎた輝いた日々を思い懐かしむ。
日常があるのが、にわかに信じられなかったりもする。

それでも明日は日常に戻る。

その不思議な感覚は、すでに幾度も経験済みだが、慣れるものではない。

一抹の寂しい感覚を残しながら、ボクは山から日常に戻るため、長い長い、帰りの普通列車の旅を開始するのだった。



―巻末―
ロープウェーはやはり怖い。支柱なさすぎ
130817 やっぱロープウェーこえー



一週間ぶりのシャバのメシは、すげーうまかった。
黒部ダムカレーだ。
130817 これがシャバのメシか
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