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空虚惑星⊿X

何か有意義なことをしようと改めて考えてみたら、「アレ?何もやることないぞ!」と気が付いた星の人が綴る日記

懐かしさ?

なぜか親父のことを思い出した。

そういえば、親父が死んでから心の底から(攻撃的な)イライラ感がもたげることは…ほぼないと記憶している。
心の底。
真のイライラというのは… ないな。

結果、親父がいなくなってからは心の平穏が訪れている。

そりゃ、社会人生活において、仕事やプライベートでイラつくことは、なくはない。
でも、心の底からではない。

心の底からイライラするとき、そこには恐れが混じる。
親父と会えば真のイライラが訪れる、と思うと、電話も、ドア越しに話すことも怖い。
接触したくないのだ。
接触すれば、何か行動を強要されることになる。
それが面倒なことに間違いないから、怖いのだ。

親父は金に汚かった。
反して、ボクはクリーンだ。
つーか、親父を反面教師にした結果、明瞭会計になっている。
親父は間違っている、と、明確に理解したから反面教師にできたのだ。

わかりやすい人ではあった。
ただ、なぜか幼稚だった。少年だった。
そんな彼が現代社会の激しい変化についていけるわけがなかった。
今、ボクはそう思う。

親父は親父の幼稚さのまま、少年のままやりたいことをやった結果、金がなくなり、金を欲することになり、孤独になり、早く死んだ。
成長しなかったのか、それとも変われなかったのか。
いや、変わりたくなかったんだろう。

そう思ったから、ボクも匙を投げたのだろう。

親父が生きている限り、ボクは裕福には絶対ならないと誓った記憶がある。
裕福になって、ヤツを助けてはいけない。
ボクはどうしたって、ヤツを助けてしまうが、“無い袖は振れない” 状態ならば助けきることはできない。
努力しなければ生きられない状況は変えないように制御した。
そして、ボクも貧しさを分かつことで、その罪を担うことにした。

親父が変わるか。
共に貧しさのなか、生きていくのか。
二択だ。

結局、二択は選ばれず、親父が死んだ。

ボクは解放され、心は穏やかに… 人生の少し先くらいは考えられるようになった。


ボクは、親父の命日を知らない。
忘れてしまった。
何年に死んだかも、忘れてしまった。

葬式は出したが、泣くことはなかった。
悲しくなかった。
死ぬべくして死んだのだろう…と、冷静に彼の顔を見ていた。


ふ、と、
ボク自身を顧みる。

こんなとき、無条件に、不条理に悲しめない自分は “普通” ではないのではないか。

自分の非情さに辟易した。
しかし、納得もした。
ボクは、やなりこういう人間なんだな、と、確認もできた。

“普通” は、完全に手の届かない場所にある。
ボクは、そこには行けないのではないか、と、漠然と感じた。




……
さて。
なぜこんなことを思い出したのか。
そして、ここに書いたのか。
わからない。

ただ、『親父からの電話』 などという、あの底知れぬ怒りと恐怖は今後も訪れないのだろう。
『親父との会話』 というイラ立ちも、経験しないだろう。

そんな感情の昂ぶりを、今日、なぜか思い出し、記録しておこうと思った。

親父について語れることはあまりない。
今のところマイナスイメージしかありえないが、今後、感謝することなどあるのだろうか。

そういう意味で言えば…
ボクの今後は… 自分自身で興味深い。 …のだ。
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