恵方巻2015-02-04 Wed 00:21
季節物食品である恵方巻。
節分のために出回る巻き寿司。 たった1日だけなのに、膨大に出回る。 家庭で恵方巻を作るなんて、関東では考えられない。 歴史がないし、だからこそ文化がない。 売り始めたのがコンビニ業界だろうから、コンビニで買うのが多くの人のスタンスではないだろうか。 関西人は自宅で巻いたりするのだろうか? ボクの仕事はコンビニの弁当屋。 当然、恵方巻には力を入れている。 すぐに悪くなってしまうものだから、作っておくということはできない。 作ってすぐ配送して、棚入れするのが通常だ。 恵方巻が嫌いという人はあまりいまい。 1日で多く出回るという点ではクリスマスケーキがすぐに思い浮かぶが、ホールケーキは敷居が高いと考える人は多いだろう。値段もそれなりにするし、甘いものが苦手という人も多いからだ。 その点、恵方巻は食事だ。おにぎり感覚で購入できるのもメリットだ。 そういう意味では恵方巻は万人に受け入れられ、手軽に購入されそうだ。 1週間前から稼働を始めた “恵方巻ライン” は節分前日に製造のピークを迎える。 ボクの部署は “工務” と呼ばれる支援部署。 現場の機械・設備・環境を整えることは仕事一環でもある。 現場で中身を詰めるわけでもなく、手巻するわけでもないが、この日のために昼夜を問わず交代でフルサポートだ。 製造は、機械と人間が渾然一体となったハイブリットライン。 機械一台で4人分の仕事をこなす。出来上がりの精度もよい。 それら機械の能力を100%引き出し、停止時間が発生しないようにするのが当日のボクの仕事だ。 現場から、昨年はパワープレイで乗り切ったと聞いている。 機械が不調だったからだ。 パワープレイと言うからには、人と時間を一杯使って終わらせたのだろう。 今年はパワープレイをさせないで乗り切ってみせたい。 そう考えて、ほぼひと月、準備してきた。 不調な機械を中心に、改善と改良を繰り返し、検証をした。 満を持して迎えた2月2日から3日朝まで。 ついに真価が問われる。 結果、2日昼には遅れが発生したものの、夜から3日朝までの時間でおおよそを取り返して終焉。 出荷リミットを大きく前倒しして納品できた。 夜勤で出社したボクは、現場に居続けることにはなったが、結果を見るだに、現場に詰めていた意味はあったと思う。 現場をフルサポートした結果は出せた。 支援部署として準備できることは事前に終わってしまっている。 当日はただ無心に、現場のために何ができるかを考えて動くのみ。 それができたと思っている。 “祭り” は終わった。 ひとつの壁を、また一つ越えたと思う。 これはもう、勝利の美酒を飲むしかない(笑)。 スポンサーサイト
日記
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