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空虚惑星⊿X

何か有意義なことをしようと改めて考えてみたら、「アレ?何もやることないぞ!」と気が付いた星の人が綴る日記

27座/百名山 【皇海山】 ①

名を 『スカイサン』 と呼ぶ。
まさに天空!
大空にそびえる天の山!!


……とはいかない(汗)。

群馬と栃木の県境にある森林の頂点。
標高 2143m
森林限界にはやや及ばず。
眺望がそれほどあるわけでもない、静かな山だった。

とんがった山の頂点。
勾配がキツく、単独峰… いや、金字塔のような風貌だ。
それでも峰が繋がっており、隣の鋸山のほうが尖がっていて眺望は見えるだろう。

本来なら一泊かけて登る山とされていた。
東側から登り、小屋泊して帰る山。
しかし、西側から登るルートが開通している。
しかも日帰りルートだ。これは狙わない手はない。

だが、試練がある。
車で登山口まで目指すのだが、20km以上のダートが続くのだ。
ボクの車は舗装路専門(…に近い)。
ダートは苦手で、かなり行きたくないコースだ。

しかし時間がない。
しんどい思いもしたくない。
ここは日帰り、一択だ。

ということで、6月11日に行ってきた。

前日、仕事で力尽きて帰ってきたのは22:30だが、23:00には就寝。
朝3時起き。
4時には高速に乗っていた。

昨晩までの疲れを圧して車をとばす。

関越・沼田で降りて、一回休憩を入れたあと、20kmのダートへ臨む。

ダートは予想以上に酷い。
車で走れないことはないが、やはり4WD とか、オフロード車が適していると言わざるを得ない。
ボクのサンバーはガタゴトと能力不足を圧して進んでいく。

1時間に及ぶ未舗装区間走行。
ハッキリ言って精神に堪える。
仕事疲れ、睡眠不足、運転の疲労… 一体何が悪かったのだろう。


登山口1km手前でスタックしました!


走行車線をやや外れ、左窪地に車輪が脱落。
最初は動いたものの、なんとか復帰をさせようと前後させている内に全く動かなくなってしまった。
車輪が回るだけのむなしい回転音。ゴムが焼ける匂い。
嗚呼、無常だ。

スタックなんて… 日本でどれだけの人が経験するのだろう。
しかも、一応道路である。
なんとも悲しく、バカなことをしたものだ。

見えなかったんだな。
窪地が。

安心した瞬間だったんだろうな。
スタックしそうなところを無事に通過したからさ。

これが崖なら落ちることはなかっただろう。
窪地だったから見えなくて落ちたのだ。

悔やんでもしかたがない。
なんとか復帰するしかない。

① 砂利を敷く
 A. 空回りして終了。

② 車を押して浮かせ、石をタイヤの下に入れる
 A. 押して浮かせたときにボディが凹んだだけで、石は吹っ飛んだ。

さて、
落ち着こう。

もう、ちゃんとやるしかない。
適当にやってたら体力と時間がなくなるだけだと悟った。

立ち直ったあとのことも考え、道路を少し削ってスロープになるようにした。
走り出した勢いで、そのまま復帰する算段だ。

ボディ下にめり込んだ土を掘って抵抗をなくす。
めり込んだせいでタイヤにしっかり車重が乗ってないように思えたからだ。

さぁ、あとは車を動かす準備だ。


そんなころ、一台の車が停まった。
つーか、今まで30分、誰も通らなかったのだ。

「落ちたのか?」
出てきたのは初老だが背の高いスリムな男性。
彼もソロ登山のようだ。

ボクは困っていることを伝えると、男性は快く手伝ってくれた。

何を隠そう、マジで困っていたのだ。
運転をすると車輪と車体の様子がわからない。
全て予想で作戦を組み立てなければならず、結果は走るか走らないかしかわからない。
どれがどの程度効いているのかも見ることができない状態だった。

2人なら運転と観察ができる。
効果的な復帰活動ができるのだ。

③ ボクがやったところまでで再挑戦、男性にはアクセルを踏んでもらう。
 A. 車輪空回り。なにもすすみゃせん。

もっと抜本的な方法が必ようだとわかった。
ジャッキを使おう。2人の意見が一致した。

④ ジャッキで車体を上げ、大きな隙間に大きな石を入れた。
 A. 全部吹飛び、車輪が空回りした。

違う、なにかが足りない。

⑤ ジャッキ上げ。大きな石をたくさん敷いて、かつ、固定した。
 A. 車が動きかけたが、進む前に石が吹飛んだ。

形か?
石の形を利用して車輪に噛ませることができるかもしれない。

⑥ ジャッキ上げ。前方向に勾配のある三角形に近い大きな石を中心に周りを固める。
 A. 動いた!!! …しかし、数メートルでまたスタックしてしまう。

ボクが準備したスロープに前輪がうまく乗っていた。
だが、スロープを作った際に残った土が緩い。これに車輪が取られてスタックしたようだ。

⑦ ジャッキ上げ。三角石作戦は続行。スロープに従って小石、大石、木の枝などで路面をしっかりさせる。
 A. …

ぶおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉん!!!!!!

ボクの車。
復活!

道路にやっとのことで復帰。
男性に出会ってから、さらに30分が経過していた。

穴を掘ったり、石を積んだり… 狭いところで格闘したので泥だらけだ。
男性にも時間を取ってもらって悪いことをした。

ひとしきりお礼を言って、ドリンクでも受け取ってもらおうとしたが、「大丈夫、もってるから」 と言って男性は受け取らなかった。
ま、それでも、感謝の気持ちは伝わっていると思う。

さぁ、
さぁさぁ、

やっと復帰。
まだ山登りも始まっていない。

開幕前から重いイベントがあったものだ。
いい経験をしたわ。

次、スタックしたらどうやって復帰したらいいかがわかった。
もし、こちらが助ける側になったとしても、焦らないで済みそうだ。

しかし、
スタックするのも、見つけるのも… 今後あるのだろうかね??


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