久々、仕事した気がする… アレ?

前回のブログの続きになる。
仕事の話。

実は今、おにぎりの問題が発現しているのだ。
とーとつだね。今回の仕事はコンビニおにぎりの開発に近い。

上位目標としては、

『おばあちゃんが握ったような、ふっくらとしたおにぎりを作れ!!』 ということ。

…はぁ? ふっくらってなんや? うちのおにぎりはカッチカチやぞ? カッチカチやぞ??
食ったこともないそんなもん、どうやって作るんじゃ、こらぁ!
機械仕掛けで作るおにぎりに、そんなことできるかーい!!

と、なるんだけど、上位方針ですからね、サラリーマンですから、なんかしないわけにはいかないわけです。
…けどね!
誰も動かないんですよ、なにもしないんですよ?

いや、したかもしれない。現場で動いてみたかもしれない。
そういえば機械のメーカーも来ていたような気も、しないでもない。
そんな挙句、『この機械、おにぎり固いから使用止め』 とか工場長に言われちゃって…
結局、事態は収拾できないまま今に至っていた。

おにぎりの機械はたくさんあるんだけど、実はどれもふっくらしてるかわからん。
ただ、工場長が気づくか気づかんか、それだけのジャッジだと思う。
製造されたおにぎりはどれも五十歩百歩で、うまくはいってないように思う。

今回のミッションは、ダメの烙印を押された機械の復権。
この機械でもふっくらしたおにぎりが作れるかどうかの検証が目的だった。

メーカーを呼ぶ。
「君らの機械がダメって言われてるし、うまく作れてないのは知ってるよね(メーカー神妙な面持ち)。
 どうにかしたいでしょ? 使っているボクらも同じ気持ちです。
 だから、この機械でできる最高を目指しましょう。
 最高を出しても、工場長の期待にはそぐわないかもしれない。
 でも、ここまでならできましたって、結果を出しましょう。
 もう、できるかもしれない、とか、できないかもしれない、とか、ウヤムヤはやめましょう。
 全然進まないから! 本当に話が全然進まないからっ!!
 今日はボクも協力します。この機械のポテンシャルを完全に把握しましょう」

頭の中では、なかば『プロジェクトX』のようだな… と思いながらメーカーを発奮させることから開幕。

おにぎり製造に直接関わる全てのパラメータと部品位置関係の確認。
現状のおにぎりをみんなで食べて、これがダメっぽい、という共通認識の確立。

メーカーやボクがそれぞれ考えた方策を一箇所毎に確認してシャリを食べて、確認してシャリを食べて…(以下繰り返し)
とにかく検証一筋!!

おにぎりを機械で作る工程にはいろいろある。
ボクら、人が作る分には感覚的に握って作れるんだけど、それを機械は設計された通りにしか作れない。
だいたいのおにぎり機械はこうだ。

①ごはんをシート状に成形して重量を測る。
②規定量に達してなければ、少し足す。
③温かいごはんを袋詰めすると結露するし、菌も増えるので冷やす。
④具を入れる
⑤包み込む
⑥おにぎりの形に固める
⑦塩を振る(両面)
⑧包装する

ということになるか。

①②⑤⑥が、今回おにぎりの固さを生む要因になりえる工程になるだろうか。
今回、そこにメスを入れ込んだ。

苦節6時間。

ああでもない、こーでもない…
ちょっと食べてみて、ちょっとまだいけるだろ…
ここはこう、重ならないように…

もう、そろそろ、ごはん食べたくない… そう思ったころ、通しで作るところまできていた。

「さぁ、とりあえず一回作ってみましょうか!!」

がっちょん、がっちょん… 機械を通しでおにぎり製造。

できたものをみんなで試食(まだ食うのかよ・涙)

あれ?
あれれ??

結構いいんじゃない?

ボクはここ一週間、おにぎりを食べては固さについて考えてきた。
要はこうだ。
一口噛んだとき、おにぎりの固さにムラを感じるのは ”ふっくら”とは言えない。
ムラなく、柔らかいおにぎり。
これがどうやら上位方針のおにぎりらしい。

「アレ、悪くないな… 形もいい…」

ここまでうまくいくとは思ってなかった。

最初の工程から理想を貫いて、こだわっていった結果、ラストの方は楽してゴール…と、そんな感じだ。

なんかボクは納得してしまって…
でも一応… 「ここまで来ましたけど、他に何かできますか?」 と、念押しでメーカーに聞いてしまった。

みんなも疲れていたし…。

「これで良しとしましょう! これで行きます。 これでダメなら、もう無理です!!」

あとはボクの責任で、今回の検証実験は終了した。

その日のうちに、まだ帰っていない副工場長に食わせて納得させることができた。
現場の人間。
製造リーダー。
誰もが、イイネ、と言ってくれた。

…が、
……だが、ここは昭和臭残る文明開化前の会社だ。

工場長がなんて言うかわからない。
結局、彼が首を縦に振らなければ機械は使えない。

ジャッジは翌日。
翌日ボクは休日。

ああ、結果がわからないっ!!


でも、、、でもね。
なんか懐かしかった。

メーカーと組んで、品質向上のために知恵を絞って検証していく作業は、この会社ではしたことなかった。
そういう作業は現場がやらなくちゃ、と思っているからだ。
今回は手を挙げる人がいなかった。そのまま惰性と妥協で必要に迫られたから機械を使いだすのは卑怯だと思った。
いや、この会社らしいと言えば、らしいのか。

そんな風潮が嫌いだから、それはいけないと思うから、そんなの堕落だから。
結局、頼まれてもいないのにやってしまった。
不思議なことに、誰にも止められなかった。
逆に、現場からはアレもコレもなんとかして…的なメールがあったなぁ。

ここは、考え方は昭和だけれど、巨大になりすぎた弁当会社。
30年遅れた企業。
でも、働いている人は今を生きているわけで、仕事としてはここが全てという人ばかりだ。
遅れているからダメだ… と一括りにして終わるのは、30年遅れていると理解している人間としては卑怯だ。

少しでも現代の風を…。
現代企業としての姿を見せてあげられればと思っている。

今回はその一つを自分の部署ではなく、全体に見せることができたと思う。
資料も作った。
こんなことする人、会社にいない(笑)。

これで刺激が与えられればいいんだけどなぁ。



……忘れてた。
全ては工場長が、このおにぎりを「イイネ!」って言ってくれないと無理なんだった。

ああ、気になるなぁ。


でも、福岡出張、楽しんじゃお!!🎵


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